専門医が患者さんの病状に応じて、手術、抗がん剤治療、放射線治療を中心に、治療効果が高く、 かつ体への負担が少ない最適の治療法を提示いたします。 大腸がんと診断されても、安心して当科を受診してください。
手術治療においては、従来はおなかを大きく切開し、手を腹腔内に入れて手術を行う開腹手術が主に行われてきました。現在では、炭酸ガスでおなかをふくらませて、小さな創で手術を行う腹腔鏡手術が広く行われるようになり、最先端の腹腔鏡下手術としてロボット支援下手術も普及しつつあります。当科ではこの低侵襲手術を積極的に行っており、2021年度は90%以上の大腸がん患者さんを低侵襲手術で治療し、体の負担の少ない手術に努めています。
腹腔鏡下手術
ロボット手術
ロボット手術について
直腸がんに対しては可能な限り肛門を温存する手術を行っています。進行したがんでは術前に放射線治療や化学療法を併用することもありますが、かなり肛門に近いがんに対しても括約筋間(かつやくきんかん)直腸切除術により、肛門を温存することが出来るようになりました。適応につきましては、がんの進行具合や術前の肛門機能にもよりますので、担当医にご相談ください。
大腸がんが転移を起こしやすい臓器は肝臓や肺で、直腸がんでは局所再発も多くなります。転移・再発大腸がんに対する手術は、侵襲が大きく困難を伴う場合もありますが、治癒が最も期待できる治療法です。当科では遠隔転移のある大腸がんであっても、肝臓や肺の切除により治癒が望める場合には、積極的に肝切除(当科で行っています)、肺切除(呼吸器外科に手術を依頼)を行っております。直腸がんの局所再発に対しては、骨盤内臓全摘術等の拡大手術も経験豊富で、専門医が治癒を目指して積極的に手術を行っています。
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