埼玉医科大学総合医療センター
消化管外科・一般外科

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鼠径・大腿ヘルニア

はじめに

「鼠径(そけい)」とは、太ももの付け根の部分のことをいい、「ヘルニア」とは、体の組織が正しい位置からはみ出した状態をいいます。「鼠径ヘルニア」とは、お腹の中にあるはずの腹膜や腸の一部が、多くの場合、鼠径部の筋膜の間から皮膚の下に出てくる病気です。一般の方には「脱腸」と呼ばれている病気です。

症状

初期のころは、立った時とかお腹に力を入れた時に鼠径部の皮膚の下に腹膜や腸の一部などが出てきてはれができます。鼠径部に何か出てくる感じがあり、それがお腹の中から腸が脱出してくるので「脱腸」と呼ばれています。指で押さえると引っ込むことがほとんどですが、はれが急に硬くなったり、押さえても引っ込まなくなることがあります。これをヘルニアの嵌頓(カントン)といい、急いで手術をしなければ、腸が腐り、命にかかわることになります。

(種類)

治療

治療は、手術以外の治療法はありません。
手術は、ヘルニア内容を包んでいる嚢(袋)を切除します。小児の場合はこれだけでいいのですが、成人の場合は、何らかの方法で弱くなった部位の補強をします。
補強法は、従来法と人工物を使用するテンションフリー法(筋膜に緊張をかけない方法)に分けられます。

を用い補強します。当院では①②③をヘルニアの種類により選択し行っております(図)。 現在は、ほとんどが、人工物を使用する方法でおこなわれ、再発率も従来法が約10%に対し、人工物を使用する方法は約1%といわれております。

患者の皆さまへ

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